5月病は、うつ病につながる可能性も?その違いや対策・予防法を解説

期待に胸を膨らませ、新しい職場に入ったものの、うまく馴染めず、何だかやる気が全くなくなってしまった・・・。など、いわゆる5月病といわれるような悩みを抱えている方はいませんでしょうか?

一過性のものであれば問題ありませんが、長く続き、心身ともに疲弊するとうつ病につながってしまう可能性もあります。うつ病になると、気持ちがさらに落ち込むため、早めに病院を受診し、専門の医師の治療を受けることが大切になってきます。

今回は、5月病について解説するとともに、うつ病との違い、5月病が悪化しないようにできる対策・予防法などもあわせて説明していきます。
※この情報は、2018年4月時点のものです。

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1.5月病とは?病気?

環境の変化に上手く適応できないことが原因で気分の落ち込みや倦怠感、意欲の低下等の抑うつ症状が起こっている状態を5月病と言います。

 

新入生や新社会人等に多くみられますが、中高年の方でも転勤や昇進等がきっかけとなって起こることもあります。

 

新しい環境に身を置く時、誰もが「さあ、やるぞ」と意欲満々で仕事や学業に励みますが、新しい環境になかなか馴染めなかったり、自分が思い描いていたイメージと違ったりすると、「こんなはずではなかった」と焦りや不安が起こってきます。

 

こうした焦りや不安がストレスとなり、心身ともに体調が崩れていくのが5月病の特徴です。

 

本来、5月病という病名はなく、医学的には適応障害と言いますが、ゴールデンウィーク明けに体調を崩す人が多いことから5月病と呼ばれるようになりました。

 

5月病は、新しい不慣れな環境下でも何とか環境になじもうと一生懸命に頑張った結果起こる抑うつ状態です。ですので、真面目で完璧主義の人、責任感の強い人に起こりやすいです。

 

5月病になると、何もする気がおきず、体がだるい状態に陥りますが、ほとんどの場合、1~2か月で症状は改善します。

ただ、中には、なかなか症状が改善せず、うつ病に移行してしまうこともあります。

 

2.5月病はうつ病につながる可能性がある

2-1. 5月病とうつ病の違い

4月新生活を迎え、はやく新しい環境に慣れようと一生懸命頑張っていたのに、

ゴールデンウィークという長期休暇に入った途端、緊張の糸がプツンと切れてしまったかのように突然の無気力感に襲われてしまう、これが5月病です。

 

5月病になると、気分の落ち込み、意欲の低下、不安感、不眠、食欲不振等うつ病と同じような症状が起こります。

ただ、うつ病と違って、気分転換することで症状が軽快しますし、数ヶ月程度で自然に症状が改善し治ってしまいます。

また、うつ病では、なんでも自分のせいと考えてしまう自責感が強く現れますが、5月病では、自責感はあまり起こらない場合が多いです。

 

2-2. うつ病の症状チェック

5月病とうつ病は症状がよく似ているため、どちらなのか判断しにくいです。

ですので、5月病と思って放置していると、症状が悪化し、重度のうつ病になってしまうこともあります。

そこで、5月病なのか?うつ病なのか判断するためのチェックシートを作成しました。

もしかして、5月病?と思った時は、このチェックシートで自分の状態をチェックしてみましょう。

 

そして、1から6の症状に加えて、6から8のどれかが当てはまる場合は、5月病ではなく、うつ病である可能性があります。

早めに精神科もしくは心療内科を受診して相談されることをお勧め致します。

 

1:1日中、気分が重い

2:夜、眠れない

3:食事が美味しいと感じない

4:何をするのも億劫で行動に移せない

5:頭痛、胃痛、下痢など体の不調

 

6:よく自分を責めてしまう

7:以前は楽しめた趣味活動も楽しくない

8:2か月以上、症状が続いている

 

2-3. こんなときは早めに病院へ

5月病は放置すれば、うつ病になってしまいかねない、いわば、うつ病予備軍のような状態です。

ゴールデンウィーク頃から症状が起こり始めたから5月病だと安易に決めつけるのは危険です。

 

5月病であれば、多くの場合、1~2か月程で、自然に症状が消え、元通りの状態になります。

また、外出したり、気の合う友達とおしゃべりしたり、趣味活動を行うなどして気分転換を図ると症状が軽快します。

こうした5月病の特徴をしっかり把握して、自分の状態をよく観察してみましょう。

 

そして、2か月以上、症状が続いている、気分転換しても症状が改善しない場合は、病院を受診するようにしましょう。

 

3.5月病を悪化させないための対策・予防法

5月病は、慣れない生活や環境がストレスとなって起こります。

ですので、5月病にならないためには、又、5月病からうつ病になるのを防ぐためには、ストレスを溜め込まないようにするのが一番です。

つまり、常日頃からの気分転換とリフレッシュを図ることが5月病、しいてはうつ病の予防策となります。

具体的には、散歩やジョギングなどを行ったり、山や海といった自然に触れることが出来る場所に出かけてみたりするなど、日常から解放される時間づくりを行ってみましょう。

趣味など、自分の好きな事に没頭するのも良いです。

また、慣れない新しい環境で生活することは、心身への負担が大きく、知らず知らずのうちに疲れがたまってしまいます。

疲労を蓄積しないために十分な睡眠を取ることは必要不可欠です。

 

ぐっすり眠るために以下のことを意識して生活してみましょう。

1:休日だからと言って寝溜めせず、起床と就寝のリズムをある程度一定に保つ

2:夕食は就寝2時間前まで、入浴は1時間前までに済ませて、体が休める状態を作る

3:寝る前にテレビやパソコンを見ないようにして脳が休める状態にする

 

また、最新の研究では、GWに「寝だめ」などいつもと違う睡眠サイクルになることで、睡眠リズムが崩れることが5月病の原因とする説もあります。

GWも普段と変わらない生活リズムを心がけてみましょう。

 

さらには、朝日を浴びることは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促進させます。

セロトニンは、脳の神経伝達物質の1つで、精神状態を安定させたり、睡眠ホルモン「メラトニン」を作り出す元になったり、食欲を引き出すなどの働きがあります。

お昼頃まで寝ているのではなく、朝起きて朝日をしっかり浴びるようにしましょう。

もし、疲れていて眠りたいのであれば、昼寝を取り入れるようにしましょう。

 

4.5月病で悩む知人への対応の仕方

5月病は、慣れない生活や新しい人間関係などがストレスとなって起こっています。

 

ですので、昔からの友人などと話ししたり、会ったりすると、懐かしく気持ちが落ち着きやすくなります。

最近、どう?などと電話したり、会う約束をするなど、接する機会を作りましょう。

仕事であったり、人間関係であったり、何かしらの悩み事を抱え込んでいることも多いですので、そうした悩み事も一緒に聞いてあげるようにしましょう。

 

5.誰にも相談できない場合の窓口

調子がおかしいけど、5月病?と思ったら、精神科もしくは心療内科を受診して

相談するのが一番ですが、精神科や心療内科は、敷居が高く、5月病で受診するには抵抗感がある人も多いかと思います。

 

そこで、病院以外で相談することのできる窓口を紹介しておきます。

一人で抱えこまずに、相談してみましょう。

 

・学校の相談室

 ほとんどの学校において、学校カウンセラーが生徒の悩み相談に対応しています。

 保健室で相談できる日を確認してみましょう。

 

・産業カウンセラー

 職場によっては、産業カウンセラーを配置しており、従業員の相談に応じている職場もあります。

 自分が勤務している会社に産業カウンセラーがいないか調べてみましょう。

もし、職場に産業カウンセラーがいない場合は、

(社)日本産業カウンセラー協会が「働く人の悩みホットライン」を開設しており、個別に相談に応じていますので、そちらに問い合わせてみましょう。

 

・保健所

市町村や県によって多少の違いはありますが、保健所では心の相談窓口を設置し、あらゆる悩みの相談に対応しています。

 

・精神保健福祉センター

全国の都道府県に設置されており、医師が常駐し、心の相談に対応しています。

 

 

 

*行政の対応は、お住まいの都道府県・市町村によって違いがあります。

 まずは、電話で聞いてみることをお勧めいたします。

 

6.まとめ

今回は、5月病について解説するとともに、うつ病との違い、5月病が悪化しないようにできる対策・予防法などもあわせて説明しました。

新年度を迎え、新しい生活をスタートさせた方も多いかと思いますが、5月病は、真面目で物事に一生懸命に取り組む人ほど、なりやすいです。

ゴールデンウイークを迎えるにあたり、5月病に陥らないためにも、気分転換を積極的に図っていきましょう。

 

 

執筆
医師:豊田早苗
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