【薬剤師が解説】のどの痛みに効く薬。効果的な市販薬10選を紹介

不快なのどの痛み、食べることが億劫になったり、声が出づらくなったりと非常につらいですよね。

大声の出し過ぎなど、のどを酷使することによって炎症を起こすこともあれば、風邪など、感染症が原因で、のどの痛みが起こることもあります。

薬局やドラッグストアで購入できる市販薬でも、のどの痛みに効果的なお薬があります。お薬に含まれている成分を確認することにより、よりあなたに適したお薬を選ぶことができます。



いち早く、できれば手軽に治したいと思われる方もいるかもしれませんが、症状によっては、市販のお薬では対処が難しい場合があります。今回は、市販薬をご紹介するとともに、どういうときは病院へ行ったほうが良いのか、その判断方法も合わせて解説していきます。



のどの痛みに使用されるお薬について正しく理解していただき、お薬を選ぶ際の参考にしていただけますと幸いです。
※この情報は、2017年4月時点のものです。

※この記事を読んでいただいている皆様へ

処方せんネット予約サービスの普及の為に皆様から利用したいと思う薬局をお答えいただいております。
60秒ほどのアンケートにお答えいただき、ご協力いただいた方には 全員に500円分のAmazonギフト券を必ずプレゼントさせていただいております。
(2017/12/25現在、224,000人にの方にご回答をいただいております。)
ぜひアンケートにご協力ください。

今すぐアンケートに答える>

株式会社フリービットEPARKヘルスケア一同

1.のどの痛みはなぜ起こる?

のどに痛みが起こった場合、主な原因として2つのことが考えられます。

1-1. 日常生活から起こる直接的原因

日常生活の中で、「カラオケで歌いすぎた」「演劇の練習で大声を出しすぎた」などの理由で喉を酷使してしまったことや、飲酒やたばこなどが原因で喉が炎症を起こしていることなどの直接的な原因が挙げられます。また、のどに魚の骨がひっかかっているなどの場合もこちらに当てはまります。

 

このような直接的な原因の場合は、原因をとりのぞくことが第一です。酷使している場合は、しばらくの間、のどを休めることによって、痛みはしだいに和らいでいきます。こういった場合、一番の治療法は、のどを休めることです。

1-2. 病気などが原因で二次的に起こる間接的原因

他の病気が原因となって、のどの痛みを起こしている場合があります。

一般的によくみられるのは、ウイルスや細菌などによる感染症が原因で、のどに炎症を起こし、痛みを起こしている場合です。いわゆる、風邪症状もそのひとつです。この場合は、のどの痛みの他にも、発熱や咳、鼻みず、倦怠感など症状を伴うことが多いです。

 

その他にも、咽頭炎(いんとうえん)、扁桃炎(へんとうえん)、さらには、咽頭(いんとう)がん、扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)など重大な病気や感染症が原因となっている可能性もあるため、単なるのどの痛みとあなどってはいけません。

 

このような場合は、原因に合わせた適切な治療が必要となるため、市販薬では対処が難しく、早めに医療機関を受診することが大切です。

 

スマホえんきん

2.のどの痛みで困った時に!市販薬タイプ別10選

前述のとおり、のどの痛みといっても様々な原因が考えられるため、症状が続く、またはひどい場合には早めに病院を受診することが大切です。市販薬は、症状が一時的、軽症で、あくまでも一時しのぎ用として使用するようにしましょう。

 

以上のことをふまえて、のどの痛みに効果が期待できる市販薬を解説していきます。

2-1. 代表的なお薬はこのタイプ(トラネキサム酸)

病院で処方されるお薬(医療用医薬品)で、のどの痛みに対して度々処方されるお薬のひとつが、トラネキサム酸です。トラネキサム酸は、体内の炎症に関与するプラスミンのはたらきをおさえるはたらきがあり、口の中やのどの炎症を鎮める効果を期待することができます。総合風邪薬のひとつの成分として含まれていることもあります。どれを購入すれば良いかわからない場合には、こちらの成分を含んでいる市販薬は一つの選択肢です。

 

市販薬例
ペラックT錠【第3類医薬品】/第一三共ヘルスケア
ハレナース【第3類医薬品】/小林製薬
アスゲンT錠【第3類医薬品】/日邦薬品工業
など

2-2. 痛みがひどいとき(非ステロイド性抗炎症剤)

病院でも、のどの痛みがどうしてもひどい場合に処方されることがあるのが、市販薬ですとロキソプロフェン、イブプロフェンを代表するような非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDS)です。体内の痛み、炎症、発熱などを引き起こすプラスタグランジンという物質がつくられるのを抑えることによって、鎮痛効果に加えて、熱を下げる解熱効果もあります。

 

炎症を鎮める効果があるので、痛みはおさまりますが、効果は一時的で、原因から治すものではないことをご承知下さい。痛みがなくなったからといって、のどに負担をかけてはいけません。症状が悪化してしまいます。

 

熱がある場合や、どうしても痛みがひどく、食事がとれない場合などにあくまでも一時しのぎとして服用してください。痛みがひどい場合には、必ず医療機関を受診するようにしましょう。

 

市販薬例
ロキソニンS【第1類医薬品】/第一三共ヘルスケア
イブA錠EX【指定第2類医薬品】/エスエス製薬

 

2-3. お子さんやお薬の副作用が心配の方(アセトアミノフェン)

一般的には、アセトアミノフェンは、風邪の諸症状(せき、熱、鼻水など)に効果が期待できる総合風邪薬等に含まれている成分にです。どのように効くのかは明らかにはなっていませんが、脳の中枢神経や体温調節中枢に作用することによって、解熱・鎮痛効果を示す可能性が報告されています。アセトアミノフェンは、昔から用いられているお薬で、安全性が確かめられています。効果は穏やかですが、副作用が少なく、小さなお子さんや妊娠中にも使用されるようなお薬です。

 

市販薬例
新コンタックかぜ総合【指定第2類医薬品】/グラクソ・スミスクライン/CHJ
新ルルA錠s【指定第2類医薬品】/第一三共ヘルスケア

2-4. うがい薬やトローチ、スプレー等で痛みをおさえたい(アズレンスルホン酸ナトリウム)

アズレンスルホン酸ナトリウムは、安全性が比較的高い成分で、抗炎症(炎症を鎮める)効果があり、のどの腫れや痛みなどを和らげる作用が期待できます。うがい薬やトローチ、スプレーなどのタイプがあります。

 

市販薬例
水溶性アズレンうがい薬【第3類医薬品】/浅田飴
パブロントローチAZ【第3類医薬品】/大正製薬
ルルのどスプレー【第3類医薬品】/第一三共ヘルスケア

 

うがい薬としては、他に、イソジンなどに含まれている「ポピドンヨード」とよばれる成分もあります。ポピドンヨードは、殺菌成分となります。そのため、感染予防のためにうがいをする場合には、こちらが適します。

のどの痛みや腫れなど炎症が見られている場合には、アズレンスルホン酸ナトリウム、感染予防するためにうがいする場合には、ポピドンヨードと使い分けることが大切です。

 

市販薬例

イソジンうがい薬【第3類医薬品】 /シオノギヘルスケア

 

3.こんなときは病院へ

3-1. 病院で処方されるお薬は効果が高い?

のどの痛みに関しては、一概に病院のお薬の効果が高いというわけではありません。ご紹介した市販薬のように、病院で処方されるようなお薬を市販で購入することも可能です。細菌など感染が原因となっている場合には、抗生物質が処方されることもあります。

 

ただ、病院のお薬は種類が豊富で、症状に合わせた適切な治療を受けることが可能です。市販薬では、抗生物質は販売されておらず、症状に対して、扱えるお薬が限られています。

 

また、自己判断では、感染症の原因がウイルス性なのか、細菌性なのか、それとも他の病気が原因となっているのか判断がつきません。病院に行き、検査、医師の診察・診断を受けることの大切さは原因を突きつめることにあります。原因を早期に特定し、適切な治療を受けることが、悪化する前にのどの痛みを治すための近道です。

 

また、声を出しすぎたなど、単に喉を酷使して炎症を起こしている場合には、喉をしばらく休ませるようにしましょう。

 

3-2. こんなときは早めに病院を受診しましょう。

第1章で説明しましたとおり、のどの痛みといっても様々な原因が考えられます。のどの痛みの原因によっては、市販薬で対処するのは難しい場合があります。症状が続く、ひどくなる場合には、自己判断で市販薬の使用を続けるのではなく、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

特に、下記の症状がみられる場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 

・市販薬を2〜3日服用しても症状が変わらない、ひどくなっている
・のどの痛みがひどく、ツバが飲みこめない、飲食をとることができない
・声が出ない
・呼吸がしづらい
・全身の倦怠感が強く、高熱が認められ日常生活が送れない

 

4.おわりに

今回は、のどの痛みに悩まれている方で、多くの市販薬の中からどれを買えば良いか分からないという方のために、のどの痛みに効果的な市販薬の選び方について解説しました。

のどの痛みに効果が期待できるお薬にもいくつか種類があります。実際に市販薬をご購入される際には、店舗の薬剤師に相談するようにしましょう。

のどの痛み症状が続く、ひどくなる場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。

のどの痛みでお困りの際に、この記事が少しでも参考になると幸いです。

 

スマホえんきん
執筆
薬剤師:竹中 孝行
この執筆者の記事をもっと見る