【我慢できない】歯痛に効果が期待できる処方薬と市販薬

まりもぐみ

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突然の歯の痛みに耐えきれず、眠れない夜を過ごした経験をお持ちの方はけっこう多いのではないでしょうか。ズキズキとした痛みが絶えず続き食事もまともに食べられません。本来ならば痛みが出た時点ですぐに歯医者に診てもらうのが一番です。しかし、仕事が忙しくてなかなか歯医者に行けない方もいるでしょう。中には治療が怖くて歯医者に行きたくないと思っている方もいるかもしれません。

 

このようなとき、とにかく痛みだけでも止められたらと痛み止めを飲む場合が多いでしょう。痛み止めであれば市販で買えるので忙しい方でも手に入りやすいです。今回は、歯痛に対して処方される代表的な薬を解説するとともに、市販でも販売されている、処方薬と同じような成分のお薬についても合わせて説明していきます。

※この情報は、2018年5月時点のものです。

 1.歯痛の原因と早めに歯科医を受診すべき理由

「歯痛」と聞くと虫歯を思い浮かべることが多いですが、原因はそれだけではありません。まずは歯痛の原因についていくつかご説明します。

 

1-1. 歯痛の原因

歯の表面はエナメル質で覆われています。その奥が象牙質です。この象牙質が露出してしまうことで歯に痛みが生じます。

 

①虫歯

虫歯は歯の痛みが起こることでとても有名ですね。虫歯の原因となるミュータンス菌が歯の表面にくっつき、プラークを形成します。プラークが形成されたところから歯の表面のエナメル質が溶かされていき、さらにその奥の象牙質まで溶かされると痛みを感じるようになります。

 

②知覚過敏

熱いものや冷たいものが歯にしみるのが特徴的な症状です。歯ぎしりなどによって表面のエナメル質がなくなり象牙質がむき出しになることで痛みを感じます。歯の根っこにはもともとエナメル質がないので、歯茎が下がって根っこが出てきている方も知覚過敏になりやすいです。

 

③親知らず

20歳前後から生え始める親知らず。真っ直ぐ生えている場合は問題ありません。しかし、斜めに生えていると磨き残しなどにより歯茎に炎症が起きたり、虫歯になったりします。この炎症や虫歯が痛みの原因となります。

 

1-2. 歯痛が起きたらなぜ早めに歯医者を受診すべきなのか

歯が痛いなら我慢せずにすぐに歯医者に診てもらうべきだと良く言われますがその理由とは何でしょうか。

 

まず、歯痛の原因を突き止めなければならないのと、放置していると命に関わる危険性があるからです。歯痛の原因として有名な虫歯は基本的に放置すると痛みがどんどん増していきます。早めに治療していれば強い痛みを味わわずに済みます。

 

虫歯が進行して歯の神経が死ぬと痛みを感じなくなりますがミュータンス菌はそのまま活動を続けているため症状は次第に周りへと広がっていきます。

 

歯茎が炎症を起こしたり、副鼻腔炎になったり、運が悪いとミュータンス菌が血管に入り脳梗塞や脳腫瘍を起こしてしまうことも。たかが歯痛と侮っていると命に関わることがあるのです。

 

2.歯痛に対して処方される代表的な薬

歯痛で病院を受診した際に処方される代表的な薬をご紹介します。

 

2-1. 抗生物質

抗生物質は悪さをしている菌をやっつけてしまう薬です。炎症によって歯茎が腫れていたり、抜歯をしたりしたときに処方されます。市販では売っていないので病院で処方してもらわないと手に入りません。

 

・サワシリン(成分名:アモキシシリン)

・フロモックス(成分名:セフカペンピボキシル)

・ジスロマック(成分名:アジスロマイシン)

・クラビット(成分名:レボフロキサシン)

 

抗生物質の種類によって得意とする菌のターゲットが違います。また、他の薬との飲み合わせや人によって合う合わないもあるため、治療内容や患者さんの体質に合わせて選びます。

 

2-2. 鎮痛薬

鎮痛薬は今出ている症状による痛みを止めたり、治療による痛みを止めたりするために処方されます。

 

・ボルタレン(成分名:ジクロフェナク)

・ロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)

・カロナール(成分名:アセトアミノフェン)

 

優れた痛み止めの効果を持ち、効果が出るまでの時間が非常に速いロキソニンが頻繁に処方されています。

 

2-3. その他

歯医者で処方される薬の多くは抗生物質と鎮痛剤ですが、場合によっては胃薬やうがい薬が処方されることもあります。

 

・ムコスタ(成分名:レバミピド)

・セルベックス(成分名:テプレノン)

 

ムコスタやセルベックスは鎮痛剤と一緒に処方されることのある代表的な胃薬です。どちらも胃の粘膜の血流を促進し、胃を守る働きをしている胃粘液の分泌を増やしてあげる薬です。

 

また、殺菌作用のあるベンゼトニウム塩化物やポビドンヨードの入ったうがい薬や、抗炎症作用のあるアズレンの入ったうがい薬が処方されることもあります。

 

3.歯痛に効果が期待できる市販薬

市販の痛み止めの薬の中で、歯痛に使われる成分は主に以下の3つです。

 

・ロキソプロフェン

・イブプロフェン

・アセトアミノフェン

 

3-1. ロキソプロフェンが入っている市販薬

ロキソプロフェンが入っている市販薬は第一三共から発売されているロキソニンSのシリーズが有名ですね。ロキソニンSのシリーズは現在3種類出ており、病院と同じ処方のロキソニンS、胃薬の成分である酸化マグネシウムが配合されているロキソニンSプラス、3種類のロキソニンの中で最も効き目の強いロキソニンSプレミアムとがあります。どれも第一類医薬品のため、薬剤師のいるお店でしか購入できません。

 

3-2. イブプロフェンが入っている市販薬

イブプロフェンが配合されている市販薬は非常に多くあります。

 

・EVEのシリーズ

・リングルアイビーのシリーズ

・バファリンプレミアム

 

などです。EVEとリングルアイビーのシリーズには1回あたりのイブプロフェンの量が150mgのものと、200mgのものとが規格違いで発売されています。200mg配合されている方がもちろん痛み止めの効果は高いです。

 

特に辛い歯痛にお悩みの方はイブプロフェンが200mg入っているリングルアイビーα200を選ぶと良いでしょう。液体カプセルになっているので溶けるのが速く、すぐに痛み止めの効果が現れます。

 

3-3. アセトアミノフェンが入っている市販薬

 

・バファリン ルナJ

・タイレノールA

 

アセトアミノフェンは病院のカロナールと同じ成分ですね。アセトアミノフェンが入っている市販薬もたくさんありますが、アセトアミノフェン単剤のものですと上の2つが該当します。市販薬だとバファリンプレミアムのようにイブプロフェンとアセトアミノフェンが両方入ったものもあります。

 

鎮痛薬によって作用の強さの違いはある?

 

「鎮痛薬って種類によって効き目が違うんですか?」と聞かれること良くがあります。おっしゃる通りで成分によって効き目の強さは違います。上に紹介したロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンを効き目の高い順に並べると下のようになります。

 

ロキソプロフェン>イブプロフェン>アセトアミノフェン

 

アセトアミノフェンは小さな子どもからでも飲めるようなお薬で、安全性が高く副作用も少ないのですが効果も弱めです。ロキソプロフェンは市販で買える痛み止めの中では最も効果が高いと言ってもいいでしょう。ただし、体質によって効きやすい成分が変わるため人によってはロキソプロフェンよりもイブプロフェンが効くという方もいます。

 

 

4.妊娠中、授乳中に鎮痛薬の服用はOK

妊娠中の方に市販の痛み止めをこちらから勧めることは基本的にありません。

 

ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンとすべての薬が妊娠後期(出産12週前)に服用することで胎児の循環機能に影響を及ぼす可能性があります。イブプロフェンとロキソプロフェンに関しては妊娠後期には服用禁忌です。

 

また、ロキソプロフェンは妊娠初期(妊娠2ヶ月~4ヶ月)に服用することで胎児の腎障害や羊水過小を引き起こす可能性があります。妊娠の時期や妊婦さんの状態によっては病院で鎮痛薬が処方されることがありますが、基本的には自己判断で飲まずに担当医へ相談してから使用してください。

 

授乳に関してですが、市販薬のほとんどには「妊娠中・授乳中の使用は避けること」と記載があります。

 

しかし現実にはイブプロフェン、アセトアミノフェンが母乳へ薬が移行する量は極微量です。ロキソプロフェンも非常に少ない量しか移行しません。そのため「授乳を避けること」となっていても病院でこれらの鎮痛薬が使われているのが現状です。

 

しかし、母乳に少しも移行しないというわけではないので、商品に注意書きがある以上、私たち薬剤師が市販の鎮痛剤を強く勧めることはありません。妊娠中、授乳中の方は安全のために担当医に相談するのをおすすめします。

 

5.おわりに

鎮痛薬は市販ですぐ買えるので非常に便利ですが、一時的に痛みを止めてあげているだけで根本的な歯痛の治療はできませんので、早めの歯医者の受診をするようにしてください。どうしてもしばらく病院に行けないという方は痛みを我慢しておくのも辛いでしょうから痛みが増さないうちに鎮痛剤を飲んで痛みを落ち着かせましょう。

 

万が一妊娠の可能性がある方は自己判断で鎮痛薬を飲まずに担当医へ相談してください。授乳中の方も念の為相談してから使ったほうが良いでしょう。どうしても痛みが我慢できないという方は今治水という歯に直接塗る痛み止めが市販にありますのでそちらを使用してください。妊娠中の方も使用できます。

 

歯痛は放置しておくと思わぬ病気につながることがあるので、つらい痛みを早く治すためにもできるだけ早く歯医者を受診してください。

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