トランシーノⅡは8週間でシミ(肝斑)を改善する効果があるのは本当?

シミに悩む人は少なくありません。色々なシミ対策を試みるものの、効果が現われなかったり、効果が出るまでに時間がかかり過ぎたりして、そのうち、諦めてしまうこともあるのではないでしょうか?

そんな人が飛びつきたくなるような薬があります。8週間でシミが有意に改善されるというトランシーノⅡ。今までに○○日で効果が出るというシミ改善の薬があったでしょうか?

どんな薬なのか関心をもたれた人にわかりやすく解説いたします。
※この情報は、2018年8月時点のものです。

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1.シミ(肝斑)について

シミができると、シミを作らない対策は、追々やることにして、色々な化粧品や下地クリームを駆使してシミを隠すことに重点をおきがちです。

しかし、それでうまく隠せたとしても、心底から満足していますか?

きっと、満足していないと思います。

 

ここでご紹介するトランシーノⅡはシミを隠すのではなく、できたシミを薄くし、改善していくための医薬品です。

 

そこで、トランシーノⅡの効果の高さを知っていただくために、まずは「シミの成り立ち」から説明しましょう、。

 

1-1. シミはどのようにしてできる?

皮膚は上から表皮。真皮、皮下組織の3層からなっています。そのうちの一番上の表皮内にシミができます。

皮膚にメラニン色素が蓄積されると、その部位が色濃くなり、それをシミといいます。

 

表皮が紫外線などに晒される事態が起きると、皮膚を守るためにメラノサイト(色素形成細胞)の中で チロシンというアミノ酸からチロシナーゼによってメラニンができます。通常であれば、できたメラニンはターンオーバーという自然な皮膚の入れ替わりで垢となる皮膚と共にはがれていきます。

しかし、紫外線が強かったり、いつも紫外線を浴び続けるような環境にいた場合、メラニンが過剰に蓄積、またターンオーバーが遅れがちになるなどが重なり、シミとなっていきます。

 

1-2. シミができる原因

メラニンは、皮膚を保護する役目として欠かせない物質です。とはいっても、美容面から言えば、あまり有りがたい存在とはいえません。

要するに、メラニンが過剰に出きてこなくてはいけない非常事態を作らなければいいわけです。

そこで、逆にメラニンが過剰に出きてしまう原因を考えてみます。

 

 

体内の活性酸素が過剰に作られるとメラニンが蓄積、シミの原因となります。活性酸素は本来、有害な細菌などから身体をも守ってくれる物質ですが、活性酸素が増え過ぎると、逆に細胞にダメージを与えてしまいます。

 

活性酸素が増えると、皮膚を守るためにたくさんのメラニンが作られます。必要以上に作られると、シミになるわけです。

 

体内の活性酸素が過剰になる原因は紫外線、加齢喫煙、過剰飲酒、ストレス、睡眠不足などがあります。

また、生理前になるとシミができやすくなりますが、女性ホルモンの一つであるプロゲステロンの増加が原因です。

プロゲステロンはMSHというメラノサイト刺激ホルモンの分泌を促進させる働きをもっています。

 

1-3. シミと間違えやすい皮膚がんとは?

皮膚がんと一口に言っても、色んなタイプがあります。有名なのがホクロと間違えそうな皮膚がん(悪性黒色腫)ですよね。

また、色が不均一なシミのようで、前がん状態といわれる日光角化症やボーエン病などもあります。この時期を過ぎると、有棘細胞がんとなり進行していきます。

 

有棘細胞がんは紫外線との関係があり、露出が多い顔や手背部にできやすいといわれています。日光角化症の症状もシミによく似ています。

この前がん〜がん状態までを合わせると、全皮膚がんの約半数を占めているようです。高齢者に多いがんですが、シミを見つけたら、大きくなるスピードとかシミの色の状態などをしっかり経過観察していきましょう。

 

2.トランシーノの製品情報

トランシーノシリーズには、トランシーノⅡとトランシーノホワイトCクリアなどがあります。

製造元の第一三共はシミ対策には、トランシーノⅡを推奨しています。

そこで、8週間でシミ(肝斑)の改善が可能というトランシーノⅡにスポットをあててみたいと思います。

 

トランシーノホワイトCクリアは第3類医薬品に分類されていますが、トランシーノⅡは第1類医薬品に分類されています。

第1類医薬品とは、薬剤師からの情報伝達が義務付けられている医薬品のことです。

 

2-1. シミを改善するトランシーノⅡの成分

成分1日量

一日、朝と夕食後に2錠ずつ、飲みます。

 

トラネキサム酸  750㎎(1日量)

トラネキサム酸はトランシーノⅡの主成分です。この成分が主になってシミを改善していきます。

トラネキサム酸はトランサミンという医療用医薬品の成分で、現在も使われています。

 

 

トラネキサム酸は体内にあるプラスミンという炎症物質によっておこる出血症状や炎症を抑える働きをもっています。

非常に効能範囲が広い薬ですが、身近なところで言えば、のどの腫れや歯茎からの出血を抑えるときなどによく使われています。

 

 

では、トラネキサム酸がどのようにシミを改善するのかを説明しましょう。

プラスミンはメラノサイトを活性化し、メラニンを作らせてしまう作用があります。プラスミンの作用を抑えるトラネキサム酸を投与することで、メラニンの生成を抑えるわけです。

 

ただ、トラネキサム酸による女性ホルモンへの直接の働きかけはありません。生理前になると増え始めるプロゲステロン(女性ホルモンの一つ)には、シミを増やす働きがあります。

トラネキサム酸はこのプロゲステロンの量を減らすなどして、シミを改善するものではありません。よって女性ホルモンのバランスを乱すということはありません。

 

L-システイン    240㎎(1日量)

シミの元となるメラニンは、チロシンというアミノ酸がチロシナーゼの働きによってできたものです。紫外線とか活性酸素を増やすような刺激がくると、皮膚を守るためにメラニンが作られるのですが、過剰になると、シミの原因になります。

 

そこでL-システインの出番となるわけです。L-システインはチロシンからメラニンを作るチロシナーゼの働きを抑える作用があります。また、ターンオーバーを促して、メラニンが付着した皮膚を早く剥がす作用もあります。

 

ビタミンC(アスコルビン酸)  300㎎(㏠量)

 

ビタミンCもまた、L-システインと同じようにチロシナーゼの働きを抑える作用があります。その上、コラーゲンの生成をサポートしてシワを予防し、ハリツヤのある皮膚を作るなど美肌効果に優れています。

 

ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)  6㎎(㏠量)

 

ビタミンB6はタンパク質の代謝に関わっています。皮膚はたん白質でできているため、皮膚の健康維持にビタミンB6は欠かせないビタミンとなります。

 

パントテン酸カルシウム   24㎎(㏠量)

 

パントテン酸はビタミンB類の仲間で、ビタミンCの働きをサポ―トします。美肌作りにはコラーゲンというたん白質が欠かせませんが、ビタミンCがコラーゲン生成に関与していることは有名な話です。

そのビタミンCをサポートするのが、パントテン酸です。

 

2-2. トランシーノⅡの効能・効果

トラネキサム酸は、メラニンができないようにプラスミンの働きを抑制します、その上、L-システインやビタミンCもチロシナーゼの働きを抑え、メラニンの生成を阻止します。

 

このようにしてトランシーノⅡに含まれる成分の働きでシミが改善されていくわけですが、臨床試験によって8週間でシミの改善が確認されました。

 

そのため、8週間プログラムというわけです。もし、8週間でシミが薄くなっていくことが確認できなければ、それは、メラニン由来のシミではない可能性が高いと、製造元の第一三共はトランシーノⅡのホームページで述べています

 

2-3. トランシーノⅡの副作用と注意点

副作用

トランシーノⅡの副作用は、トランシーノⅡを第1類医薬品に引き上げているトラネキサム酸の副作用が一番気になるところですよね。

 

○痒み、湿疹、赤み

○胸やけ、吐き気、食欲不振、腹痛、下痢の継続

○頭痛、めまい、動悸

トランシーノⅡを服用後、上記のような症状が出たら、直ちに飲むのを止め、受診しましょう。

 

飲む時の注意点

○腎機能低下などで透析療法を受けている人は飲んではいけません。

トラネキサム酸製剤との併用で、重篤なけいれんが報告されています。トランシーノⅡは2カ月という限定期間ではありますが、おこりえると説明書に掲載されるようになりました。

 

○別の疾患でトラネキサム酸製剤を飲んでいる人はトランシーノⅡの併用はできません、過量服用(750㎎以上)を防ぐためです。

 

○妊娠中、妊娠の可能性のある人は医師や薬剤師に相談しましょう。

 

トラネキサム酸の乳汁への移行がわずかですが、あるということ。乳児への影響は皆無に近いと考えられていますが、飲む期間が2カ月という長期であること、乳児への長期的影響のデータが揃っていないことから注意を喚起しています。

 

○55歳以上の人は生理的老化のため、)腎機能低下がみられたり、血栓塞栓症の発症リスクが上昇するため、注意が必要です。

 

○他の薬剤でアレルグー症状をおこした経験のある人は要注意です。

 

○2カ月以上、飲まないようにしましょう。トランシーノⅡは2カ月間、飲むことへの有効性、安全性は確認していても、それ以上の期間の有効性や安全性は十分な確証を得ていません。

そのため、2カ月以上は飲まないようにしましょう。また、もし、再開するのであれば、2カ月間はあける必要があります。

 

○トランシーノⅡに含まれるビタミンCは尿や便の検査値に影響を与え、これらの検査を受けるときは医師にビタミンCを含んだ薬を飲んでいることを報告しておきましょう。

 

2-4. トランシーノの価格(最安値)

トランシーノⅡ(240錠)  最安値 5350円(税込)

希望小売価格 6804円(税込)

 

3.トランシーノⅡは8週間で効果がある?

「8週間で効果あり」と具体的な数字を掲載でき、効果があると公で言えるということは、第一三共の「8週間でシミの改善が確認された」という臨床試験のデータを厚生労働省が認めたということになります。

この事実は非常に評価できます。

 

その一方で、8週間以上、飲み続けた場合、効果が上向きになるのではなく、今度は副作用が出やすくなるかもしれないと考えることができます。。

もっと言えば、効果があろうとなかろうと、8週間以上は飲み続けないでくださいということです。

 

とはいえ、8週間でシミの改善を確認できたという具体的なデータはあるわけです。

「著名改善、改善、やや改善」、全てを足すと、85.2%という高確率な改善状況です。残りは「不変」です。

8週間でシミの改善を確認できるのなら、飲んでみたいという気持ちになる人も多いことでしょう。

 

8週間後はそのまま、ぽっきりと止めるのではなく、トランシーノⅡよりも安全に飲み続けられるトランシーノホワイトCクリアでケアされることをおすすめします。

そして何かのトラブルでシミができそうになった場合、前回から2カ月の間隔があいていることを確認してから、再開しましょう。

この根拠はトラネキサム酸製剤でシミの治療を終えた後、再発することがあれば、約8週の期間がかかるという皮膚科専門医の文献を参考にしています。

 

4.まとめ

これまでにも色々なシミの改善、美白効果のある医薬品が登場しましたが、8週間で改善できるというキャッチフレーズの医薬品はトランシーノⅡがはじめてではないでしょうか?

飲む前から確かな手ごたえを感じますね。

 

とはいえ、成分のトラネキサム酸は、注意点も多い薬です。

トランシーノⅡの説明書をしっかりと読み、安全な状況でトランシーノⅡの効果を堪能しましょう。

執筆
薬剤師:村田 直子
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