医師監修

たこ、うおの目は市販薬で治る?おすすめの市販薬の成分・効果を紹介

竹中 孝行
コトブキ調剤薬局 横須賀店

長時間歩くことが多い方や、特に女性はヒールなどを履くことが多い方は、たこやうおの目が足の裏に出来て、お悩みを抱えているという方も多いのではないでしょうか?


たこ、うおの目は、一部の皮膚に対して圧迫や摩擦が集中し、角質層が厚くなることで生じます。市販でも、たこ、うおの目に効果が期待できるお薬が販売されています。しかし、症状がひどい場合には、皮膚科を早めに受診し、適切な治療を受ける必要があります。


今回は、たこ、うおの目の症状について解説するとともに、おすすめの市販薬の成分や特徴、又、予防策として生活上の工夫についても合わせて説明していきます。

※この情報は、2017年10月時点のものです。

1.たこ、うおの目の違い

1-1. たこの皮膚症状の特徴

たこは、長期間にわたって、一部の皮膚に対して圧迫や摩擦が集中し、角質層が厚くなることで生じる皮膚症状です。
原因は様々ですが、足に合っていない靴との接触によって起きたり、ハイヒールなどかかとが高い靴を長時間履いたりすると、足の裏の一部に負担がかかり、足の裏や指に出来ます。手で触ってみるとザラザラと硬くなっていることがたこの特徴です。


たこは、皮膚の表面である角質層が厚くなっていくため、痛みの症状はほとんどなく、患部の感覚が鈍くなります。

1-2. うおの目の皮膚症状の特徴

うおの目も、たこと同様に、長期間にわたり、一部の皮膚に対して圧迫や摩擦が集中することで起こります。


うおの目の場合は、角質層が厚くなり、皮膚の内側に向かって肥厚していくため、硬い芯がみられる様な皮膚症状です。この芯が魚の目のようにみえることから、うおの目と呼ばれたりします。医学用語では、「鶏眼(けいがん)」と言います。

 


芯が皮膚の内側に入り込んでいくと真皮層に到達し、神経を刺激するため、痛みを伴います。内側に入り込むほど、痛みはひどくなります。

1-3. たこ、うおの目を放っておくとどうなる?

たこを放置してしまうと、角質層がさらに厚くなったり、皮膚の内側に肥厚していき、うおの目となり、痛みを生じることもあります。
一方、うおの目は、正しい治療を行わないとますます症状がひどくなり痛みが増すことがあります。


又、ひび割れを起こしている場合には、そこから化膿してしまい症状が悪化し、治癒するのに時間がよりかかってしまいます。

 

イボとの違い

うおの目だと思っていたが治らず病院を受診したところ、実は、イボだったということもあります。


イボは、皮膚が盛り上がってできる出来物のことを総称して呼びます。イボは、手足、関節などに出来やすく、小さな傷口などから侵入するウイルスが原因となって起こる皮膚症状です。子どもによく見られる皮膚症状ですが、大人でも起こることはあります。


イボは、足の裏にできることもあるため、うおの目と勘違いしてしまうケースがあります。うおの目の特徴は、説明のとおりですが、イボかどうかの判断が難しい場合には、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

2. たこ、うおの目におすすめの市販薬

2-1. 市販薬の成分と特徴

たこ、うおの目に効果が期待できる市販薬として含まれる主な成分は、「サリチル酸」です。サリチル酸には、「角質軟化溶解作用」があります。


この作用により、数日間使用し続け、硬くなってしまった皮膚が柔らかくなったところで、たこやうおの目などの患部を取り除くことができます。


また、角質を湿らせるはたらきにより、皮膚を柔らかくし、古くなった皮膚の再生を促す「乳酸」も同じように使われる成分です。

2-2. 貼り薬タイプと塗り薬タイプの使い分け

たこ、うおの目に効果が期待できる市販薬のタイプとして、主には、「貼り薬(絆創膏など)」と「塗り薬(ジェル、液体など)」があります。

貼り薬タイプは、患部にしっかりと固定して長時間覆うことができます。又、貼り替えも容易で便利です。貼り続けることで効果が期待できます。最近では、汗や水などにも強い防水タイプの貼り薬も販売されています。

 

一方で、長時間貼り薬を使用するとかぶれやすい方や、貼り薬が使いづらい患部の場合には、塗り薬が適しています。また、塗り薬の場合は、ピンポイントで患部に塗布することが可能です。ただ、塗り薬の場合には、1日数回塗布する必要があります。最近だと、液体だけでなく、液だれしないジェルタイプのものなども販売されています。

それぞれの特徴をもとに、ご自身の症状に合ったタイプを選ぶようにしましょう。

2-3. 市販薬の代表例

たこ、うおの目に効果が期待できる市販薬は、様々なメーカーから販売されています。詳しくは、薬局・ドラッグストアの店頭でご相談下さい。
ここでは、たこ、うおの目に効果が期待できる市販薬の一例をご紹介します。

 

●スピール膏 ワンタッチEX 【第2類医薬品】/ ニチバン
足裏と指用があります。薬剤とパッドがセットになっているワンタッチタイプです。サイズ調整シールで薬剤範囲を調整することができます。サリチル酸(配合量50%)。

 

●スピールジェル【第2類医薬品】 / ニチバン
液体だと垂れる可能性がありますが、ジェルとなっているため、患部にしっかり浸透します。サリチル酸(配合量15%)。

 

●イボコロリ絆創膏【第2類医薬品】 / 横山製薬
絆創膏となっているため、剥離紙をはがして、患部に貼るだけです。絆創膏が剥がれた場合には、貼り替えて使用を続けます。サリチル酸(配合量50%)。

 

●イボコロリ 液【第2類医薬品】 / 横山製薬
液体タイプの塗り薬です。1日4回、キャップ付属の棒で患部に塗布して使用します。サリチル酸(配合量10%)。

 

●ドクターショール ジェル コーンリムーバー【第2類医薬品】
/ 福地製薬
先細ノズルを採用したジェルタイプ。サリチル酸(配合量15%)

 

●BAND-AID(バンドエイド)タコ・ウオノメ除去用【指定医薬部外品】
/ ジョンソン・エンド・ジョンソン
汗や水に強い防水タイプ。サリチル酸(配合量40%)。

3.たこ、うおの目ができないための工夫

たこ、うおの目は、一部の皮膚に対して圧迫や摩擦が集中することで起こります。
特にご自身の靴が、サイズに合っていない場合や、靴底が柔らかいとご自身の足裏に負担がかかり、それが原因となることがあります。
女性の場合は、ハイヒールを履いた場合に、足の前方に体重がかかり、足裏の前方に症状が出ることが多くあります。


そのため、まずは、ご自身の足にフィットした靴を選ぶことが大切です。お気に入りの靴がある場合には、体重の足裏への負担が分散されるように中敷を工夫してみることも良いでしょう。ハイヒールを履く時間を短くすることも効果的です。

 

また、歩き方によって、足の一部に負担がかかっていることもあります。ガニ股、内股、また、かかとから着地していない場合などにも足の一部に体重がかかっている可能性があります。たこやうおの目が頻発するような場合には、ご自身の歩き方を見直してみることも大切です。

 

また、ご自身の足の形によって、先天的にたこ、うおの目ができやすい方もいます。ここでも、ご自身の足の形に合った靴を選ぶことが大切で、ひどい場合には専門家に相談するようにしましょう。

4.こんなときは病院にいきましょう

市販薬をしばらく使用しても症状が改善されない場合には、病院に行くようにしましょう。また、角質が厚くなっている場合や、うおの目の芯が深く痛みがひどい場合、化膿している場合には、ご自身でケアすることが難しく、症状を悪化させてしまう可能性があります。


糖尿病を患っており、神経障害の合併症がある方の場合は、化膿を起こすと深刻な事態になりえますので、早めに病院を受診し適切な処置をしてもらうことが大切です。


治っても、また再発するなど、症状を繰り返す場合には、根本の原因を見直すことも大切になってきます。

5.おわりに

今回は、たこ、うおの目の症状について解説するとともに、おすすめの市販薬の成分や特徴、又、たこ、うおの目の予防として、生活上できる工夫などについても説明しました。


たこ、うおの目ともに、一部の皮膚に圧迫や摩擦が集中することで起こります。たこは、ほとんど痛みがありませんが、うおの目は痛みを生じるなど特徴に違いがあります。


軽度の症状であれば、市販薬を使用し、ご自身でケアすることも可能ですが、ひび割れなど症状がひどい場合には、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

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