【医師執筆】めまいの症状を知ろう!病院に行くべき時はどんな時?

「頭がクラクラする」様な事が多い現代日本ですが、モノの例えではなく、実際に、頭がクラクラする“めまい”の症状を感じられていて、お悩みの方も多いのではないでしょうか?

“めまい”は、軽く判断しがちな症状ですが、思わぬ病気が隠れていることも考えられるため注意が必要です。今回は、「目の前が真っ暗」になる前に、きちんとした診療を受けたほうが良い“めまい”の症状について解説します。

今回の記事を参考に、まずは、ご自身に起こっている、“めまい”の症状を確認するようにしましょう。
※この情報は、2017年6月時点のものです。

※この記事を読んでいただいている皆様へ

処方せんネット予約サービスの普及の為に皆様から利用したいと思う薬局をお答えいただいております。
60秒ほどのアンケートにお答えいただき、ご協力いただいた方には 全員に500円分のAmazonギフト券を必ずプレゼントさせていただいております。
(2017/12/25現在、224,000人にの方にご回答をいただいております。)
ぜひアンケートにご協力ください。

今すぐアンケートに答える>

株式会社フリービットEPARKヘルスケア一同

1.“めまい”の症状の種類

よく見られる“めまい”の症状は、大きく分けて3つのタイプがあります。

ご自身の“めまい”の症状がどのタイプに当てはまるか、まずは確認しましょう。

 (1)ぐるぐると目が回る:回転性の“めまい”(平衡失調)

[簡単な症状] ぐるぐると目が回る。真っ直ぐ立てない、歩けない。

[主な原因]  内耳障害、小脳障害、メニエール病など

 (2)ふらふらする:非回転性の“めまい”

[簡単な症状] ふらふらする、グラグラする、ゆらゆら揺れた感じがする。

[主な原因] 貧血、心臓疾患など

 (3)立ちくらみなど:その他の“めまい”

・立ちくらみ

[簡単な症状] 立ち上がった時にフラッとする。

[主な原因] 貧血、低血圧、低血糖、血液電解質異常など

 ・更年期障害に関わる“めまい”

[簡単な症状] ゆらゆら揺れる、体がフワフワする。

[主な原因]  女性ホルモン分泌の減少による自律神経失調

2.“めまい”が起きる原因とは?

“めまい”は、不定愁訴(何となく体調が悪いという症状はあるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態)と呼ばれる自覚症状のひとつになります。

 

“めまい”の症状が起きる原因として考えられることに、「内耳の平衡覚という感覚の異常」があります。内耳そのものが原因となっている1次性“めまい”と、その他の病気による2次性“めまい”に大きく分けられます。1次性の“めまい”は耳鼻科で、2次性はその疾患に対応する専門科で診断と治療が行われます。

3.“めまい”を放置しておくとどうなる?

“めまい”は不定愁訴の1つであるが為に、この程度ならと放置しがちです。初めて症状を自覚した時は、時間的に原因も特定しやすいのですが、ある程度慣れてしまうと、何がキッカケで“めまい”が生じるのか原因の特定が困難になります。 

 

原疾患(持病)の悪化であればその治療で原因を取り除く事ができますが、放置してしまうと根本的な治療のキッカケも同時に失ってしまいます。辛い日常の症状としての“めまい”を取り除く為に、その原因の特定をきちんとする事で、あなたの日常生活の質は格段に向上します。

4.病院に行くべきときは、どんなとき?

“めまい”の原因は多岐にわたり、随伴症状のあり/なしが病院に行くかを判断する重要な判断基準になります。

随伴症状とは、「主症状(めまい)に伴ってみられる他の症状のこと」をいいます。

 <随伴症状の一覧(判断基準となる随伴症状は下線)>

聞こえづらい、吐き気、頭痛、発熱、息切れ、

意識消失、痙攣、痺れ感、麻痺

(1)病院を受診しましょう[緊急度★]

症状:回転性、非回転性の“めまい”で随伴症状があっても軽度

 1週間以上症状が持続している時や思い当たる原因がある場合です。慢性疾患の増悪が背景にあります。

また、随伴症状を伴わない場合は、心配度は低いです。

少し横になれば良くなる、市販の酔い止め(トラベルミンなど)がよく効くなど、症状があっても軽度の場合です。慢性疲労や肩こり、気候(気圧)の変動による自律神経の異常にも伴います。病院に行っても効果的な治療が難しいです。その理由は身体が慣れてしまっていて、原因の特定が難しいからです。

(2)すぐに病院へ行きましょう[緊急度★★]

症状:回転性、非回転性の“めまい”、随伴症状あり(徐々に悪化する1次性の“めまい”)

 

難聴や嘔吐を伴う、38℃以上の発熱、頭が痛い、呼吸が苦しいなど、本人しか分かりませんが薬による治療が必要となります。身体症状が2~3日で徐々に悪化していきます。

(3)救急搬送が必要[緊急度★★★]

症状:回転性、非回転性の“めまい”、随伴症状あり(急激に進行する2次性の“めまい”)

 

他人が見ても分かる症状があります。意識消失を伴う場合、その前駆症状として“めまい”が出る事が多いです。不整脈などの血液循環異常や、脳内出血、脳梗塞で数分から半日くらいで急激に症状が進行します。痺れ感や麻痺、けいれん発作を伴います。

5.病院での受診について

(1)病院では何科にかかるべき?

まずは、かかりつけ医や総合診療内科を受診し、神経内科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、循環器内科などの専門科への紹介という形が理想です。はじめから、むやみに大きな病院を受診する必要はありません。

(2)病院で治療をすれば“めまい”は完治する?

残念ながら“めまい”を完全になくす事は難しいです。点滴治療で一時的には良くなりますが、効果は持続しません。ただし、“めまい”を伴う全身性の病気がある場合は、原因となる原疾患の治療をしっかり受けることで頻度を減らす事はできます。

6.まとめ

“めまい”はよく見られる身体症状の1つですが、症状も様々で、予想もしていなかった重大疾患が隠れている事があります。“めまい”を放置して症状に慣れてしまうと原因の特定が困難になることや、根本的な治療を行うキッカケを失ってしまうこともあります。

今回説明した内容を参考に、ご自身の“めまい”の症状を再認識し、病院に行くべきタイミングを逃さないようにすることが、快適な日常生活を過ごす上で大切となります。

参考資料:

日本神経学会治療ガイドライン https://www.neurology-jp.org/guidelinem/

標準的神経治療:めまい 日本神経治療学会 https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/memai.pdf

 

執筆
医師:中谷雅明
この執筆者の記事をもっと見る