トイレットペーパーに血が・・・。切れ痔の治療法とは?病院に行くべき?

お尻の悩みを恥ずかしいと思う方も多いのではないでしょうか?

トイレットペーパーに血が付いていても、なかなか人に相談できず、病院にも行く勇気も出ず前向きに治療ができないことをよく聞きます。

けれども、切れ痔はしっかり治さないと症状が悪化することもあります。切れ痔の基本を知って、より早く治療を行いましょう。

今回は、切れ痔の症状について解説するとともに切れ痔の予防・治療法も合わせて説明していきます。
※この情報は、2018年2月時点のものです。

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1.切れ痔ってどんな痔?

切れ痔って見るからに痛そうですよね。

 

切れ痔は肛門付近の皮膚(肛門上皮)が切れてしまっている状態です。

切れているからと言って出血が激しいわけではありません。しかし、肛門上皮には痛覚があるため、強い痛みを感じる恐れはあります。

 

初期の切れ痔だったらそこまで痛みは生じません。排便時にわずかに痛みが生じる程度です。どの程度肛門上皮が裂けてしまっているかにもよりますが、お尻をトイレットペーパーで拭いたときに血が付着することもあります。しかし切れ痔は放置してしまうと症状が悪化してしまうことがあります。症状が悪化すると痛みの度合いも増してしまいます。

 

切れ痔の初期ならば排便時に痛いだけのことが多いですが、症状が進行すると排便からしばらく経ったあとにも痛みが持続することがあります。また座った状態でも痛みが生じてしまうこともあります。切れ痔という名前に反して出血自体はそこまで多くありません。やはりトイレットペーパーに多少付着する程度です。もし便器が真っ赤になるくらいの出血を生じる場合は切れ痔ではなく、いぼ痔の可能性が高いです(後述します)。

 

切れ痔は初期の小さい裂傷ならば、2-3日で治ってしまうことがあります。しかし治りかけの裂傷に再度、負担が掛かることで傷がより大きくなります。慢性的に切れ痔の状態となってしまうと症状が悪化しやすいため、早めに治療することが重要です。

 

2.切れ痔の原因と予防方法

切れ痔の原因は肛門上皮への負荷にあります。特に便秘が大きく関係しています。便秘になると便が長い間、腸内に留まることになります。便は腸内に留まれば留まるほど、水分が失われ硬くなっていきます。便が硬くなると排便する際に肛門上皮が裂けやすくなります。その結果、切れ痔が起きます。

 

切れ痔は若い女性に比較的多い痔です。若い女性はダイエットをすることが多く、その手段に食事制限を用いる傾向にあります。適切な食事制限ならばダイエットに効果的ですが、誤った食事制限を行うとそもそも便のかさが増えずに便秘になってしまいます。便はある程度しっかりと食べないと作られないことには注意が必要です。

 

切れ痔を予防するためには便秘を予防することが大切です。便秘を予防するポイントには以下のようなことがあります。

 

・主食を玄米や雑穀米、全粒粉などに変える

精白された米や麦は食物繊維が失われます。主食を玄米や全粒粉に変えるとしっかり食物繊維を摂ることができます。

 

・根菜類や豆類を食べる

ゴボウや大豆、ひよこ豆などの根菜、豆類には食物繊維が豊富に含まれています。これらの食べ物は噛みごたえがあるものが多いため、満腹感を生じやすくダイエット中でも積極的に食べたい食品です。

 

・水分補給はしっかりと

水分が足りないと便は硬くなってしまいます。普段からあまり水分を摂らない人はこまめに水分補給をするようにしましょう。また、朝に冷たい水を飲むと腸が刺激され便意を催しやすくなります。

 

3.もし切れ痔になってしまったら?その治療方法

痔の診療科は肛門科肛門外科です。

お近くに肛門科などのクリニックがあれば診察を受けるとよいでしょう。もしそういったクリニックが近くになければ外科でも問題ありません。

 

痔で診察を受けることが恥ずかしいというときは事前にプライバシーに配慮したクリニックを探しましょう。女性医師が診察をするクリニックも多数あります。

 

切れ痔の治療は、薬物治療によるものがメインになります。裂傷付近の炎症を抑えるために座薬や軟膏を使用しつつ傷の治癒を早め、便を柔らかくする薬を使用することで肛門上皮への負担を軽減させます。同時に生活習慣の指導を行い、食生活や排便習慣の改善を図ります。

 

ただし切れ痔の症状が進行して、潰瘍になっていたりポリープができていたり、肛門に狭窄が生じたりする状態になっていると薬物治療だけでは治療ができないことがあります。外科手術によりこれらの症状を治療する必要があることもあります。

 

「排便時にお尻が痛い」「トイレットペーパーに血が付着する」などの症状が現れたら早めに病院で治療をするのが一番です。外科手術が必要な状態まで放置すると大変なので、症状が軽いうちの早期治療を心がけましょう。

 

4.切れ痔とほかの痔の違い

主な痔は切れ痔と「いぼ痔」です。いぼ痔はその名の通り、肛門にイボができる痔です。肛門の内部にいぼができるのか、外部にいぼができるのかにまた症状は異なります。内側にいぼができる内痔核の場合、痛みはほとんどありません。これは腸の粘膜に痛覚がないためです。しかし、内痔核の場合は出血が多くなることがあります。排便時に便器が真っ赤になるくらいの大量の出血がある場合、内痔核の可能性が高くなります。

 

対して外側にいぼができる外痔核の場合は出血がほとんどないのに対して、痛みを感じることが特徴です。非常に大きな痛みを生じることもあります。

 

いぼ痔も症状が進行すると治療のために外科手術が必要になることがあります。

切れ痔にもいぼ痔にも共通することですが、異常を感じたら早めに病院で治療を受けることが一番です。お尻の悩みで恥ずかしさを感じてしまうこともあるかもしれませんが、プライバシーに配慮した病院も多数存在します。お尻はデリケートな器官なので、しっかりとよい治療を受けさせてあげましょう。

 

5.まとめ

切れ痔は肛門付近の皮膚が裂けてしまっている状態です。

排便時の痛みやトイレットペーパーへの血の付着で気づくことが多いでしょう。症状が軽いうちは薬物治療や生活習慣の改善で簡単に治すことができます。しかし、症状が進行してしまうと外科手術が必要になることもあります。切れ痔に大きく関わるのは便秘です。過度な食事制限や水分不足は便秘を引き起こすため、しっかりと食べて飲んで便秘を予防することが切れ痔の予防にもなります。

 

執筆
医師:大見貴秀
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