【いぼ痔の症状を解説】便に血が混じっていたらいぼ痔の可能性あり

大見 貴秀

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排便時、便が赤くなっていたらギョッとしてしまいますよね。胃や腸などの消化器の不調を懸念してしまうかもしれません。しかし、もしかしてそれは「いぼ痔」の症状の可能性があります。いぼ痔は、痔の中で多く見られるものです。痛みはないですが、排便時に出血することもあります。いぼ痔はどんな症状が現れるのでしょうか?

今回は、いぼ痔の症状を解説するとともに進行したらどうなるのか、又、治療法についても説明していきます。

 ※この情報は、2018年1月時点のものです。

1.いぼ痔の症状 ①内痔核

いぼ痔にはできる箇所によっていくつか種類があります。その一つが「内痔核」です。肛門の内側の粘膜にいぼ状の腫れやしこりのようなものが生じます。腸粘膜には痛みを感じる神経がないため、内痔核ができたとしても痛みはほとんどありません。

 

内痔核で特徴的な症状は出血です。主に排便時に出血することがほとんどですが、出血の量は症状の度合いによって様々です。トイレットペーパーに多少の血液が付着する程度のものから、ポタポタとしずくのように血液が出てくるもの、便器が真っ赤になるくらいに血液が噴き出るものなど様々です。

 

肛門内部に生じた腫れ(痔核)は通常、肛門内部にあるままです。しかし症状が進むと排便時に痔核が肛門の外に出てきたり、常に自覚が肛門の外に出たままになったりします。また通常は痛みはありませんが、痔核が肛門の外に飛び出てくることで皮膚組織に炎症が起こり、痛みが生じることもあります。

 

2.いぼ痔の症状 ②外痔核

外痔核は肛門の外側に腫れ(痔核)が生じた状態です。内痔核が粘膜組織に痔核が生じていたのに対して、外痔核は肛門外部の皮膚組織に痔核が生じます。皮膚組織には痛みを感じる神経があるため、外痔核が内痔核と異なり痛みを生じます。

 

排便時に痛みを生じるほか、症状が進むと通常の状態でも痛みを感じるようになります。外痔核ができたことにより、血液の流れが悪くなり血栓ができることがあります。命に支障がある血栓ではありませんが、激しい痛みを生じます。

 

一方で内痔核と異なり、出血はほとんどありません。しかし皮膚が破れると多少の出血が生じることがあります。

 

3.いぼ痔が進行したらどうなる?

外痔核は大きな症状の変化はありませんが、内痔核はできてから放置していくと徐々に症状が重くなっていきます。内痔核の症状のステージは4つに分類されています。

3-1. 1度

内痔核の初期段階です。肛門内部の粘膜組織に痔核が生じています。多少の出血はありますが、そこまで出血量は多くありません。また痔核も肛門内部に収まったままです。

3-2. 2度

初期段階から内痔核を放置したため、症状が進行した状態です。痔核が大きくなり、排便時に肛門の外へ出てくることがあります。排便が終われば外に出てきた痔核は自然と元に戻ることがほとんどです。出血も多少増え、痛みを感じる人もいます。

3-3. 3度

さらに症状が進んだ状態です。痔核が排便時に外に出てきます。2度の状態ではそのまま自然に元に戻りますが、3度まで症状が進むと指で押し戻さないと痔核は元に戻りません。痛みを感じる人も多くなります。3度以降は市販薬では治療することができず、医療機関での診察が必要となります。

3-4. 4度

内痔核の最終段階です。痔核が排便時以外でも外に出たままとなり、指で押し戻しても元に戻りません。出血量も増え、便器が赤くなることが多くなります。また人によっては極めて強い痛みを感じることもあります。

 

4.いぼ痔の治療法とは?

内痔核、外痔核ともに症状が軽いうちは市販薬で治療することができます。血流をよくする成分や出血を止める成分、痛みを止める成分などが含まれた軟膏や座薬が市販されています。それと同時に、生活習慣の改善も必要です。

4-1. 排便時にいきまない

排便時にいきむとうっ血をおこしていぼ痔ができやすくなります。排便時は無理に出す必要はないので、いきんで肛門に負担をかけないようにしましょう。

4-2. 便秘、下痢にならないようにする

食物繊維不足や水分やアルコールの過剰摂取をすると便秘や下痢を起こしやすくなります。便秘や下痢は肛門に負担をかけるため、いぼ痔ができる要因となります。根菜類や海藻を多く食べたり、発酵食品を食べたりしてみましょう。

4-3. お風呂に入る

清潔を保つ意味でも、血流をよくする意味でも入浴はいぼ痔の治療に有効です。しっかりとおしりを温めることでうっ血が解消され、いぼ痔の治療を速めることができます。

 

内痔核が肛門の外まで出てきて戻らない、外痔核が大きくなってしまったというときは医療機関で治療する必要があるケースもあります。糸で縛り内痔核や外痔核を切除する痔核結紮術(じかくけっさつじゅつ)やジオンという薬剤を内痔核に直接注射をし、退縮させるALTA療法などがあります。

 

5.まとめ

便に血が混じっていたらびっくりしてしまいますよね。確かに消化器の疾患でも血便は生じます。しかしその血便が真っ赤なものだったらいぼ痔の可能性が高いです。いぼ痔は肛門の内側にできるか外側にできるかで内痔核と外痔核に分かれます。特に内痔核は出血が特徴で、便器が真っ赤になるほどの出血を伴うこともあります。

 

軽度のいぼ痔ならば内痔核、外痔核ともに市販薬や生活習慣の改善で治療することができます。ただし症状が重くなってくると、セルフケアでは対処しきれなくなることがあります。そういったケースでも医療機関で十分に治療することができます。

 

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