【ヨガとは】心をコントロールできる?発祥から目的までを解説!

老若男女、多くの人の健康管理法としてすっかり定着したヨガ。最近ではヨガを取り入れる企業や学校なども増えて来ています。一般的には誰もが行いやすい運動として認識されているヨガですが、そもそもヨガとは本来、何を目的として発祥したものかご存知ですか?

今回は、ヨガ本来の目的や意味などを紐解き、より有益に取り組んでいけるよう理解を深めていきましょう!
※この情報は、2017年5月時点のものです。

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1.そもそもヨガって何?発祥から言葉の意味まで

『ヨーガ』とは本来「繋ぐ」「結ぶ」といった意味合いの言葉です。

古代インドにて、心身を鍛錬し精神を制御することにより、輪廻転生サイクルからの解脱を目指す目的でヨーガ行法が発祥し、伝統的に受け継がれて来ました。

現代のヨガのようにフィットネス要素のイメージよりも、どちらかというと心身の調和を目指す修行のようなニュアンスが強く、インドの諸宗教とも深く結びついていました。そのため、今でこそ女性の方が愛好者の多いヨガですが、当時はとても崇高な行法であるとされていて、インドカースト制での位が高い男性のみ行う事を許されていたのです。

しかしヨガの基本概念は混沌とした現代社会においてもその有用性を見直され、単なるフィットネスとしてだけでなく包括的な生き方の知恵として広く受け入れられるまでになってきました。

ヨガの意味:繋ぐ・結ぶ

ヨガの発祥:古代インドにて、元々は宗教との結びつきが強く、高位の男性のみ行う事を許されていた。

現代のヨガ:フィットネスとしてだけでなく、包括的な生き方の知恵として万人に受け入れられている。

2.ヨガの目的

ヨガとは「心の働きを止滅する」こと

聖者パタンジャリによって編纂されたと言われているヨガの根本教典『ヨーガ・スートラ』では、その冒頭、第一章2節で「ヨガとは心の働きを止滅することである」とヨガの定義づけが述べられています。

つまり魂・心・身体を結合することで統制し、五感や感情により心を乱されないよう、コントロールされた状態を目指すということ。

…といっても、とても常人にはすぐに理解できるような境地ではありませんね。しかしそのヨガの目的に近づくために、誰もが行える方法がヨガ・スートラをはじめとする数々のヨガ教典によって説かれています。

ここでは最も基本的であり伝統的であるとされている『ヨーガ・スートラ』の教えを元に、ヨガの本質を見つめてきましょう。

ヨガの目的:「心の動きを止滅すること」=「五感や感情に心を乱されないようコントロールされた状態を目指すこと」

感情をコントロールし、心を素の状態に保つことにより自分の本体=魂と繋がる事を目指しています。そのためにまずはアーサナや呼吸で身体の感覚に意識を集中させることで、心の波を鎮めていくのが現代、一般的に最もよく行われているヨガです。

どうやって「コントロールされた状態を目指す」かの具体例(ヨーガ・スートラの教え)は、3章で説明します。

3.ヨガの8つの段階 八支則を理解する

ヨガ・スートラでは、ヨガを八支則(=アシュタンガ)と呼ばれる8つの段階に分けて説明しています。八支則では「心の働きを止滅すること」「心身を制御すること」から「悟りを開くこと」といった、最終的な解脱と完全なる自由へ到達するための行法が説かれています。では、その8つの段階をそれぞれ見ていきましょう。

①Yama ヤマ(禁戒) 日常生活で行ってはいけない5項目

 ・アヒムサ(Ahimsa)/非暴力、不殺生

   肉体、言葉、思惑においても暴力をふるわない。(この思想から菜食主義の姿勢をとる人もいる)

 ・サティア(Satya)/正直、誠実

   行動においても意図することにおいても誠実に正直に生きる。

 ・アスティア(Asteya)/不盗

   他人が所有する物質的な物だけでなく、時間や感情などにおいても奪わない。

 ・ブラフマチャリア(Brahmacharya)/禁欲

   浮気をしない。欲望に溺れない。

 ・アパリグラハ(Aparigraha)/不貪

   欲に捕われず、執着しない。

②Niyama ニヤマ勧戒 日常生活で行うべき5項目

 ・シャウチャ(Saucha)/清浄

  心と身体、そして身辺も清潔に保つ。掃除をし、スペース(余裕)を作る。

 ・サントーシャ(Santosha)/満足、知足

  今あるものに満足し、幸せ(満ち足りる感覚)は自分の内にあることを認識する。

 ・タパス(Tapas)/苦行、自制

  鍛錬する。学びを積み重ねる。

 ・スヴァディアーヤ(Svadhyaya)/読誦

  自己探求をして自分を知り、外界から得られる情報からも学び続ける姿勢。

アーサナ(Asana)/坐法

坐る姿勢。安定感と快適さを両立させ、心の無限性を感じる。

アーサナの本来の目的は、長時間の瞑想に耐える坐法を確立することである。

プラーナヤーマ(Pranayama)/呼吸法

プラーナ(大気エネギー)のコントロール。呼吸により心と身体をつなげる事に意識を向けていく。

プラティヤハーラ(Pratyahara)/感覚の制御

この段階から生理的な管轄を越え、心理的な部門へと深まっていく。

感覚器官の外交的な働きを止め、愛着や煩悩から心を引き離していく。

ダーラナ(Dharana)/集中

心をある一点に集中し留めて、意識を安定させる。

ディアーナ(Dhyana)/瞑想

集中の対象と自分との境目が曖昧になっていくような境地。ひらめきをもたらす領域へ。

サマーディ(Samadhi)/三昧

さらに瞑想が深まると、主観の対象が消滅し、客観的内容だけが意識を占領している状態となる。

この状態をサマーディと呼び、自己存在の基礎である真我と一体化し、悟りへと繋がっていく。

八支則とは:悟りを開くために必要なステップ

フィットネスとしてのヨガには必ずしも覚えておく必要はありませんが、ヨガを行う上で知っていると一味違うかもしれません。6章では、八支則を現代生活に取り入れる方法も紹介しているので、より深くヨガを体感したい方は実行してみるのもいいでしょう。『ヨーガ・スートラ』は書店で手に入れることができるので、ご興味のある方は手に取って読んでみるとより理解が深まりますよ。

4.アーサナも呼吸法も、段階のひとつにすぎない

アーサナと呼吸法で感覚の訓練

上記のように、ヨガの段階とは生きる事=自己の本体、魂に近づくための手段であり、決してアーサナを美しくとることが最終目的ではありません。そのアーサナでさえも、瞑想の坐法を長時間継続するための身体作りの一環にすぎないのです。

このようにヨガ本来の目的を確認してみると、とてもすぐには到達できそうにない精神的な領域に圧倒されますね。宗教的な印象を強く受ける人も多いのではないでしょうか。

ですがヨガをやるからといって信仰心を持つ必要もありませんし、悟りを目指さなければならないわけでもありません。ヨガの基本姿勢や基本概念を理解した上で、まずは心と身体を健康な状態に整えていくことが、多くの人にとって最も興味があり、必要としている事柄ではないでしょうか。

そのためにはアーサナ(ポーズ)と呼吸法で自分自身の身体の感覚に意識を集中させるところからやっていきましょう。身体の感覚に意識を集中させることで、自ずと心が静かに安定し、身体と心が密接に繋がり、瞑想を行う精神的な下地が出来上がっていきます。瞑想は脳のデトックスとも言われ、精神状態を安定させるためにもとても有益ですから、ぜひとも行いたい行法です。

さらに瞑想状態を深めていくと身体の感覚から遠ざかっていくのですが、ここまで到達するのはなかなか難しいですし、目指そうと思って到達できるものでもありません。

日々の鍛錬としては、アーサナ(ポーズ)と呼吸法、それに短時間でも良いので瞑想を取り入れるだけで、心身を健康に保つためには充分有効だと思います。

続けるごとに身体と心が常に一体である感覚が身に付き、自分の身体や心の状態を把握しやすくなります。例えば、怒りや焦りといった感情に支配されそうなときも、その状態に客観的に気がつくことができれば、呼吸によって精神状態を整えるよう試みることができます。

5.現代の生活にヨガを取り入れる

悟りを開く、という目標は日常的な感覚からはかなり距離がありますが、ヨガの段階(八支則)にあるような心の姿勢は、人生の質を上げ、より良く生きようとする人にとっては取り入れる価値のある方針と言えそうです。

とはいえ、例えば今まで動物性のものを摂取していた人が突然に菜食主義にしたり、あらゆる禁欲に徹するのは無理がありますよね。ここでは、古代から伝わるヨガの教えを現代の生活に取り入れるバランスをご提案します。

(1)ヤマ、ニヤマを週変わりで取り入れてみる

ヤマ、ニヤマはそのどれもが心身の統制を取り正しく生きるためにもっともな内容ではありますが、それら全てを完璧に行うのはとても難しいですし、前述したように禁欲や苦行など、なかなか現代人の生き方にはそぐわないものもあります。

ですがそれらの項目をひとつずつ、例えば週変わりで決めて行うのであれば、どんな人でも無理なく取り入れやすく、自然体を保ったままに向上心を持って取り組めるのではないでしょうか。例えば、「シャウチャ週間」では身辺を清潔に保つことをいつも以上に意識し、精神的にもクリアで誠実な状態を心がけるというように。

ひとつずつであっても、このように継続して生活に取り入れていく事で少しずつ精神的にもヨガの基本姿勢が身に付き、アーサナや呼吸に対する意識も徐々に深まっていくでしょう。

(2)一日に5分から 瞑想を行おう

①呼吸に意識を向け、精神をセンタリング

瞑想には様々なアプローチがあります。ここでは最も簡単且つ身体と精神を結合させ易い、呼吸による瞑想法をご紹介致します。

やり方はとても単純で、意識的に呼吸を行うということです。鼻孔から空気が入り、出て行く感覚に全神経を集中させましょう。心がさまよい思考が動き出したら、また意識を鼻孔の感覚に戻します。

この方法は、呼吸の感覚に全神経を集中させることで心の流れを緩やかにします。そして鼻孔という身体の中央軸上に存在する器官を丁寧に認識することにより、意識を自分の内側にシフトさせ集中力を高める(=センタリング)ことが出来ます。

②今現在に意識を向けて、心をフラットに

「今現在」の瞬間に集中することも、心身の統一に近づくための手段です。これを「マインドフルネス」と言い、初心者でも入りやすい瞑想への入り口になります。今この瞬間に全意識を集中させることは自分自身の存在感をリアルに感じ取ることであり、忙しく移ろい変化する感情の波を見つめ、鎮めることに繋がります。

セルフアファメーションって?

瞑想による大きな効果のひとつは自分の内面と向き合うことで感情をデトックスし、ポジティブシンキングにコントロールしやすくなるという点でしょう。

さらに、ポジティブ思考のための強力な方法としてはセルフアファメーションがあります。セルフアファメーションとは明るく前向きな気持ちになるために、自分自身について肯定的な言葉を声に出して繰り返す事です。

効果的にセルフアファメーションを行うためのポイントをご紹介しましょう。

1.断言の形を使う事。「私には思いやりがあります。」「私はこれからどんどん幸せになります。」などなど、願望であっても言い切ることが大切です。

2.内容は必ずしも実現していない事でも構いません。例えば「私は素晴らしい作品を作る人気絵本作家です。」「私は職場の人達全員に好かれていて、上手くいっています。」のように、夢や目標であってもそれが既に叶っているかのような言葉で短く言い切りましょう。

3.「私は頑固者ではありません。」のような否定形ではなく、「私は柔軟な思考を持っています。」のように、必ず肯定形の文章を使いましょう。

 

日本には言霊という概念が在るように、言葉の意味や音は私達の想像以上に精神への影響力が強く、実は無意識下の深層心理にまで届く浸透力を持っています。瞑想によって自分の深層心理に少しでも近づくことで、自意識と深層心理が繋がり易くなり、セルフアファメーションの効果をより一層高めてくれる事でしょう。

6.まとめ

いかがでしたか?ヨガとは何か、その本質は身体を通してその先のマインドに働きかけていくことを目的としています。呼吸に意識を向け、心と身体の密接な繋がりを感じながら自分という個体そのものをしっかり認識してみましょう。精神が穏やかに安定し、思考がクリアになり、人間関係や仕事のパフォーマンスにもきっと良い影響があります。ぼんやり生きるよりも、地に足を付けて充実した人生を実現するために、ヨガの本質を今一度確認してみませんか。

執筆
YOGAKURAGE 雅子
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